古い家族写真はスマホでAI修復できる? 元の写真を残す理由も
できます。紙の写真をスマホに取りこみ、Google フォトのボケ補正や、GeminiやChatGPTへの「傷を目立たなくして」というお願いで直せます。ただ、AIは写真を描き直すので、元とちがうところが出ることがあります。元の写真は必ず残しておきます。
- はじめてAIにさわる方へ
- 家事や子育てに使いたい方へ
- 親にAIを教えたいご家族へ
- まずは紙の写真をスマホに取りこむ。Googleの「フォトスキャン」なら光の反射を取りのぞける
- ぼやけた写真は、Google フォトの「ボケ補正」で直せる。古い写真にも使える
- 傷や色あせは、GeminiやChatGPTに写真を送って頼める。顔は変えないでと書き添える
- AIは描き直すので、元とちがうところが出ることがある。元の写真は消さずに残す
- 取りこむ(スキャン)
- 紙の写真を、スマホの中の写真にすること。カメラで撮るのも、その1つです
- フォトスキャン
- Googleが出している、紙の写真を取りこむためのアプリ。光の反射を取りのぞいてくれます
- ボケ補正
- Google フォトの機能。ピントの合っていない、ぼやけた写真をくっきりさせます
- 生成AI
- 文章や絵を新しく作ったり、写真を描き直したりできるAIのこと。GeminiやChatGPTもその1つ
- 透かし
- AIで作ったり直したりした写真に入る、しるし。目に見えないものもあります
- アクティビティの保存
- Geminiとの会話や送った写真をGoogleに残しておく設定。オンだと、AIをよくするために使われることがあります
スマホで、どこまで直せるの?
押し入れのアルバムを開くと、色あせた写真や、ぼやけた写真が出てきますよね。「もう一度きれいに見られたら」と思う方は多いのではないでしょうか。
いまは、スマホとAIで、ある程度まで直せます。直したいことごとに、使う道具がちがいます。
| 直したいこと | 使う道具の例 |
|---|---|
| 紙の写真をスマホに入れたい | Googleの「フォトスキャン」のアプリ、スマホのカメラ |
| ぼやけている | Google フォトの「ボケ補正」 |
| 写りこんだ余計なものを消したい | Google フォトの「消しゴムマジック」、iPhoneの「クリーンアップ」 |
| 傷・しみ・色あせを目立たなくしたい | GeminiやChatGPTに写真を送って頼む |
どの道具でも、最初の一歩は同じです。紙の写真を、スマホの中に取りこむことです。
まずは、紙の写真をスマホに取りこむ
いちばん手軽なのは、スマホのカメラで写真を撮ることです。ただ、つやのある写真は、部屋の明かりが反射して白く光りがちです。
そんなときは、Googleの「フォトスキャン by Google フォト」というアプリが便利です。AndroidはGoogle Play、iPhoneはApp Storeで、提供元が「Google LLC」のものを入れます。iPhone版は無料です。
フォトスキャンは、光の反射を自動で取りのぞき、写真のふちを見つけて切りぬいてくれます。アルバムから写真をはがさなくても、そのまま取りこめます。
取りこんだ写真は、まだ何も直していない「元の写真」です。これは、このあと直したものとは別に、必ず残しておいてください。
ぼやけた写真や、余計な写りこみを直すには?
ぼやけた写真は、Google フォトの「ボケ補正」で直せます。Googleの案内にも、新しい写真でも古い写真でも、ぼやけた写真を補正できると書かれています。
Google フォトのアプリで写真を開き、編集の画面にある「アクション」から選びます。写りこんだ余計なものを消す「消しゴムマジック」も、同じところにあります。
使えるスマホには条件があります。Googleのヘルプでは、ほとんどの機能に、Androidは8.0以降、iPhoneはiOS 18以降で、メモリ3GB以上が必要とされています。
iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max、iPhone 16以降のiPhoneなら、写真のアプリの「クリーンアップ」でも、写りこんだものを消せます。
傷や色あせを、AIに直してもらうには?
傷やしみ、色あせを目立たなくしたいときは、GeminiやChatGPTに写真を送って頼めます。どちらも、送った写真の編集を頼めると、公式のヘルプに書かれています。
送り方は、どちらも似ています。文字を打つ欄の近くにある、写真やファイルを追加するボタンを押して、取りこんだ写真を選びます。そのうえで、直してほしいことを書いて送ります。
頼むときのコツは、直してほしいことと、変えてほしくないことを、両方書くことです。
Geminiとの会話の例
(写真を送って)昔の運動会の写真です。右上の茶色いしみを目立たなくしてください。人の顔は変えないでください。
しみを目立たなくした写真を作りました。人の顔は変えないようにしていますが、元の写真と見くらべて、気になるところがあれば教えてください。
できあがったら、必ず元の写真と並べて見くらべてください。気になるところがあれば、「左の人の髪型が変わっているので、元に戻して」のように、続けて頼めます。
Geminiで写真を直すには、18歳以上であることが必要です。また、Geminiで作ったり直したりした写真には、目に見えない透かし(SynthID)が必ず入ります。
元の写真を残すのは、なぜ?
AIは、写真のこわれたところを、それらしく描き直しています。ですから、直した写真が、元とまったく同じとは限りません。
ChatGPTのヘルプにも、範囲を選んで直しても、その外まで変わる場合があると書かれています。白黒の写真に色をつけたときの色も、AIの想像です。
つまり、AIで直した写真は「きれいに仕上げた版」です。本当にその日に写ったものは、元の写真だけです。
- 紙の写真は、捨てずにアルバムに戻す
- 取りこんだだけの写真は、消さずにスマホに残す
- AIで直した写真は、別の写真として保存する
この3つを守れば、あとで「やっぱり元のほうがよかった」と思ったときにも困りません。
送った写真は、どこに残るの?
GeminiやChatGPTに送った写真は、会話と一緒に残ります。
Geminiは、「アクティビティの保存」がオンだと、送った写真がAIをよくするために使われ、人が確認することもあります。気になる方は、この設定をオフにするか、AIの学習に使われない「一時チャット」を使います。手順はAndroidのスマホでGeminiを使うには?にまとめています。
ChatGPTで作った画像は、「画像」の一覧に保存されます。消したいときは、その画像を作った会話を削除します。会話の消し方は、ChatGPTに個人情報を入れてしまったら、どうすればいい?をどうぞ。
総務省の「生成AIはじめの一歩」も、顔写真を、入力に気をつける個人情報の例にあげています。家族の写真を送るときは、写っている人にひとことことわってからにしましょう。
お手本 そのまま使えるお願いの文
この写真は、【50年ほど前】の家族写真をスマホで撮ったものです。【白い点のような傷】を目立たなくしてください。人の顔や服の形は、できるだけ変えないでください。
傷を目立たなくした写真を作りました。顔や服の形は変えないようにしましたが、細かいところが元の写真と少しちがって見えることがあります。元の写真と見くらべて、確かめてください。
古いアルバムから、傷みが気になる写真を1枚選んで、スマホに取りこんでみましょう。AIに直してもらうのは、そのあとで大丈夫です。取りこんだ写真は、それだけで残しておけます。
家族や親せきの顔が写った写真をAIに送るときは、写っている人にひとことことわっておきましょう。Googleも、ほかの人の顔を使う前には、本人の許可を得るよう案内しています。
親御さんのアルバムを預かってスマホに取りこむときは、紙の写真は必ず親御さんの手元に返してください。AIで直した写真は「仕上げた版」、元の写真は「本物」として、両方を残すのがおすすめです。
よくある質問
白黒の写真に、色をつけられますか?
GeminiやChatGPTに写真を送って、色をつけるよう頼むことはできます。ただ、白黒の写真には色の手がかりがないので、つく色はAIの想像です。実際の着物や車の色とはちがうことがあります。
AIで直すのに、お金はかかりますか?
Geminiは、Googleのプランの案内で、無料の範囲に「画像の生成と編集」が入っています(2026年10月17日に確認)。ChatGPTも、すべてのプランで写真の編集ができます。どちらも無料のままだと、使える量に上限があります。
AIで直した写真には、しるしが入りますか?
Geminiで作ったり直したりした写真には、目に見えない透かし(SynthID)と、作られた経緯の情報が必ず入ります。目に見える透かしは、Geminiの設定の「メディアの透かし」でオン・オフできます。ChatGPTで作った画像にも、同じような情報が入ります。
Geminiで写真を直せないと言われました。
Geminiで画像を作ったり直したりするには、18歳以上である必要があります。Googleのアカウントの年齢の設定が18歳以上になっているか、確かめてみてください。
この記事を書くときに確認したページ(12件)
- フォトスキャン by Google フォト(Google Play)
- フォトスキャン by Google フォト(App Store)
- Google フォト「写真編集」(ボケ補正・消しゴムマジック)
- Google フォト ヘルプ(写真や動画を編集する)
- Gemini ヘルプ(画像の生成と編集)
- Gemini ヘルプ(AIで作った画像の透かし)
- Gemini アプリのプライバシー ハブ(写真の扱い・他人の顔)
- Gemini プラン(日本)
- ChatGPT ヘルプ(ChatGPT 画像:作成と編集)
- ChatGPT ヘルプ(作った画像の来歴情報)
- iPhoneユーザガイド(写真の「クリーンアップ」)
- 総務省「生成AIはじめの一歩」
AIの画面・料金・できることは、提供している会社の都合でよく変わります。この記事は2026年10月17日時点の公式の案内をもとに書いています。 AIの答えはまちがえることがあります。お金・健康・契約にかかわることは、最後に必ず人(お医者さん・窓口・家族)に確かめてください。