AIへのお願いは、どう書けばいい?
「なに(何をしてほしいか)」「わたし(自分の状況)」「かたち(どんな形で返してほしいか)」の3つを入れて書くと、ちょうどいい答えが返ってきやすくなります。1回で合わなければ、同じ画面で注文を足せば直してもらえます。
- はじめてAIにさわる方へ
- 家事や子育てに使いたい方へ
- お願いの文は「なに・わたし・かたち」の3つで組み立てる
- 「わたし」は2つか3つで十分。名前や住所は書かなくても伝わる
- 気に入らなければ、最初から書き直さず、同じ画面で注文を足す
- わからない言葉は、その場で聞き返してよい
- お願いの文
- AIに話しかける言葉。文字で打っても、声で話しても同じです
- プロンプト
- 「お願いの文」のこと。AIの解説ではこの言葉がよく使われます。このサイトでは「お願いの文」と呼んでいます
- 箇条書き
- 頭に「・」をつけて、1行に1つずつ並べる書き方
お願いの文は、どう組み立てればいい?
AIに話しかけてみたものの、「当たり前のことしか言わない」「答えが長すぎる」と感じたことはありませんか。
それは、AIの力が足りないからではありません。多くの場合、こちらが伝えた材料が少ないのです。AIは、こちらが書いたことだけを手がかりに答えます。
美容院を思い浮かべてみてください。「いい感じにしてください」と頼むより、「肩につくくらいの長さで、乾かすのが楽な形に」と伝えたほうが、思いどおりになりやすいですよね。AIへのお願いも同じです。
覚えておくのは、次の3つだけです。
| 覚え方 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| なに | AIにしてほしいこと | お礼のLINEを書いてください |
| わたし | 自分の状況・条件 | 70代・相手は近所の方・野菜をいただいた |
| かたち | 答えの長さや形 | 3行くらいで・やわらかい言葉で |
この3つは、AIを作っている会社の案内とも重なります。Googleは、Geminiへの指示に入れる観点として「タスク(してほしいこと)」「コンテキスト(背景の情報)」「形式」などを挙げています。OpenAIも、ChatGPTへのお願いは「明確かつ具体的に」書くよう案内しています(2026年10月に確認)。
「なに・わたし・かたち」には、それぞれ何を書く?
なに:最後を「〜してください」で終える
いちばん大事なのは、何をしてほしいかを、はっきり書くことです。
- 「旅行」より、「日帰り旅行の行き先を3つ挙げてください」
- 「掃除」より、「お風呂のカビの落とし方を教えてください」
- 「手紙」より、「お礼の手紙を書いてください」
文の終わりを「〜してください」「〜を教えてください」にすると、頼みごとがはっきりします。
わたし:状況を2つか3つ
次に、自分の状況を足します。だれのためか、手もとに何があるか、時間やお金、好みや苦手なこと。全部書く必要はありません。2つか3つで、答えはぐっと自分向けになります。
「わたし」を入れないとき
日帰り旅行の行き先を教えてください。
人気の行き先をご紹介します。京都、箱根、日光、鎌倉、金沢……(全国の観光地が長く続く)
「わたし」を入れたとき
日帰り旅行の行き先を3つ挙げてください。夫婦ともに70代で、長い坂道は苦手です。電車で片道1時間くらいの所がいいです。
坂の少ない所を選びました。①平らな庭園をゆっくり歩ける公園、②駅から近い美術館、③川沿いに遊歩道のある温泉街。出発する地域を教えていただければ、具体的な場所を挙げます。
「70代の夫婦」「坂道が苦手」のような書き方で、十分に伝わります。名前や住所を書かなくても、答えの質は変わりません。
かたち:長さ・数・並べ方
最後に、答えの形を頼みます。
- 長さ:「3行で」「短く」
- 数:「1つだけ」「3つ挙げて」
- 並べ方:「手順を番号つきで」「箇条書きで」
- 言葉:「やさしい言葉で」「ひらがなを多めに」
答えが長すぎて読むのが大変、という方は、まず「かたち」だけでも付けてみてください。それだけで、読む手間がずいぶんへります。
3つをつなげると、たとえば次のようになります。「お風呂のカビの落とし方を教えてください(なに)。家にある洗剤で、力を入れずにできる方法がいいです(わたし)。手順を3つまでの番号つきで書いてください(かたち)」。
3つの順番は、入れかわってもかまいません。そろっていれば、AIはちゃんと読み取ってくれます。
1回でうまくいかなかったら、どうする?
1回で、ぴったりの答えが出るとはかぎりません。そんなときは、最初から書き直さずに、同じ画面で続けて注文を足します。AIは、さっきの話の続きとして直してくれます。OpenAIの案内でも、答えを見ながらお願いを直していくやり方がすすめられています。
- 「もう少し短くしてください」
- 「ほかの案を2つください」
- 「もっとくだけた言い方にしてください」
- 「〇〇は入れないでください」
続けて注文を足す例
(お礼のLINEの下書きが返ってきたあとに)もう少しくだけた感じにしてください。最後に「また寄ってね」と入れてください。
野菜、ありがとう!さっそく今夜のおかずにするね。いつも本当に助かっています。また寄ってね。
人に頼むときも、「ここをもう少し」と言い足しますよね。AIにも、遠慮なく言い足してかまいません。
わからない言葉が出てきたら、聞き返してもいい?
もちろんです。AIの答えに知らない言葉が出てきたら、その場で聞き返してください。
- 「さっきの『〇〇』とは何ですか? やさしく教えてください」
- 「中学生にもわかるように、言い直してください」
AIは、同じことを何度聞かれても、いやな顔をしません。家族に何度も聞くのは気がひける、という方こそ、聞き返しを使ってほしいところです。
ただし、AIはまちがえることがあります。お金・健康・契約のような大事なことは、「根拠も教えてください」と続けて聞いたうえで、最後は窓口やお医者さんなど、人に確かめましょう。
よく使うお願いの文は、お願い文の見本帳にまとめています。【 】の所を自分のことに書きかえるだけで使えます。紙で手もとに置きたい方は、印刷できるお願い文カードもどうぞ。もっと練習したい方は、講座の第4回「お願い上手になる」で、この3つのコツを手を動かしながら練習できます。
お手本 そのまま使えるお願いの文
【近所の方】に、【畑の野菜をいただいた】お礼のLINEを書いてください。わたしは【70代】で、相手とは【20年来のおつきあい】です。【3行くらい】で、かしこまりすぎない、やわらかい言葉にしてください。
こんにちは。とれたての野菜を、ありがとうございました。さっそく今夜のおかずにいただきます。いつも気にかけてくださって、本当にうれしいです。
お手本の【 】を1か所だけ自分のことに書きかえて、AIに送ってみましょう。返事が来たら、続けて「もう少し短くしてください」と送り、答えがどう変わるか見てみてください。
「わたし」の部分に、名前・住所・電話番号を書く必要はありません。「70代の女性」「夫婦ふたり暮らし」のような書き方で、十分に伝わります。
親御さんに教えるときは、「なに・わたし・かたち」の3つの言葉だけを紙に書いて、スマホのそばに置いてもらうと思い出しやすくなります。最初は「なに」がはっきり書けていれば十分です。
よくある質問
長い文を打つのが大変です。
声で入力してみてください。文字を打つ所にあるマイクの形のボタンを押して話すと、文字になります。3つ全部を入れなくても、「なに」と「わたし」だけで、答えはかなり変わります。
ていねいな言葉で書かないと、失礼ですか?
AIに気をつかう必要はありません。「〜して」と書いても「〜してください」と書いても、同じように答えてくれます。自分が書きやすい言い方で大丈夫です。
同じお願いをしたのに、前とちがう答えが返ってきました。
AIの答えは、毎回すこしずつ変わります。まちがいではありません。気に入った答えが出たら、メモ帳に写しておくと、あとで探さずにすみます。
プロンプトとは何ですか?
AIへのお願いの文のことです。AIの解説記事でよく出てくる言葉ですが、むずかしく考えなくて大丈夫です。人に頼みごとをするときと同じ言葉で書けば伝わります。
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AIの画面・料金・できることは、提供している会社の都合でよく変わります。この記事は2026年10月16日時点の公式の案内をもとに書いています。 AIの答えはまちがえることがあります。お金・健康・契約にかかわることは、最後に必ず人(お医者さん・窓口・家族)に確かめてください。