ChatGPTで自分史やエンディングノートは書ける? 口座番号を入れない進め方
書けます。AIに「聞き手になって、質問を1つずつしてください」と頼み、思い出に答えていくと、文章の下書きにまとめてくれます。ただし、口座番号・暗証番号・マイナンバー・パスワードは入れません。お金の情報は、AIを使わずに家族と話して決めます。
- はじめてAIにさわる方へ
- 親にAIを教えたいご家族へ
- AIは「聞き手」にすると使いやすい。質問に答えるだけで下書きになる
- 口座番号・暗証番号・マイナンバー・パスワードはAIに入れない
- 家族の名前は「長男」「妻」のように書きかえて相談する
- エンディングノートは遺言の代わりにならない。法的な効力はない
- 自分史
- 自分が生まれてから今までのできごとや思い出を、文章にまとめたもの
- エンディングノート
- もしものときに備えて、自分のことや家族への希望を書きとめておくノート
- 下書き
- 清書の前に作る、仮の文章。あとから自分で直して仕上げます
- ログイン
- 登録した自分のアカウント(専用の登録)で、サービスに入ること
- パスワード
- インターネットのサービスや機械に入るときの、自分だけの合いことば
- データコントロール
- ChatGPTの設定の1つ。話した内容を、AIの学習に使わせるかどうかを選べます
AIは「聞き手」にすると、使いやすくなります
自分史やエンディングノートを書こうと思っても、白い紙を前にすると、手が止まってしまいますよね。何から書けばいいのか、わからなくなるものです。
そんなときは、AIに聞き手になってもらいましょう。AIが質問をして、あなたが答える。答えがたまったら、AIが文章の下書きにまとめてくれます。
インタビューを受けているつもりで、思い出話をするだけです。書くのが苦手な方でも、話すことならできる、という方は多いと思います。
ChatGPTとの会話の例
小学校の帰り道に、駄菓子屋さんに寄るのが楽しみでした。
すてきな思い出ですね。そのお店で、よく買っていたものは何でしたか? お店の人とのやりとりで、覚えていることはありますか?
このように、AIは答えに合わせて、次の質問をしてくれます。「そういえば」と、忘れていたことを思い出すきっかけにもなります。
口座番号やパスワードは、なぜ入れてはいけないの?
エンディングノートには、ふつう、お金や財産のことも書きます。でも、口座番号・暗証番号・マイナンバー・パスワードは、AIには入れないでください。
ChatGPTは、はじめの設定のままだと、会話をAIの学習に使います。OpenAIのヘルプにも、そう書かれています。
個人情報保護委員会も、AIに入れた個人情報が学習に使われ、ほかの答えに出てくるおそれがあると注意を呼びかけています。
ですから、AIに頼むのは「どんな項目を書けばいいか」までにします。
| AIに頼んでよいこと | AIに入れないこと |
|---|---|
| 書く項目の一覧を作ってもらう | 口座番号・暗証番号 |
| 家族へのメッセージの下書き | マイナンバー・保険証の番号 |
| 思い出を文章にまとめる | パスワード・住所・電話番号 |
家族の名前も、「長男」「妻」「Aさん」のように書きかえて相談すれば十分です。本当の名前は、清書するときに自分の手で書き入れましょう。
学習に使わせない設定にすることもできます。ChatGPTの設定にある「データコントロール」で、「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにします。ただ、オフにしても、口座番号などを入れないのは同じです。くわしくはAIに入れてはいけない情報は?にまとめています。
自分史は、どう進めればいい?
一度に全部を書こうとすると、疲れてしまいます。次のように、少しずつ進めるのがおすすめです。
- 1日1つの時代にしぼる。「子どものころ」「学生のころ」「仕事をしていたころ」「子育てのころ」のように分けます
- AIに質問してもらう。上の「お手本」の【 】を、その日の時代に書きかえて送ります
- 5問くらいでまとめてもらう。答えがたまったら、短い文章にまとめてもらいます
- 自分の言葉に直す。AIのまとめは下書きです。言い方がちがうところは、自分らしい言葉に直します
- スマホのメモに写す。できた文章は、メモのアプリにも貼りつけて残しておきます
年号や、世の中のできごとの年は、AIがまちがえることがあります。大事なところは、家族や手元の資料で確かめてください。
エンディングノートで、AIに頼めることは?
エンディングノートでは、次のような使い方ができます。
- 「エンディングノートに書く項目の一覧を作ってください」と頼んで、書きもれを防ぐ
- 「孫に残すメッセージを書きたいので、質問をしながら下書きを手伝ってください」と頼む
- 「好きな音楽や、大切にしてきたことを書く欄に、何を書けばいいか例を教えて」と聞く
医療や介護の希望を書くときは、AIに決めてもらうのではなく、考えるきっかけとして使いましょう。最後は、家族やかかりつけのお医者さんと話して決めます。
なお、エンディングノートは遺言の代わりにはなりません。横浜市南区のエンディングノートにも、法的な拘束力はなく、効力を持たせるには遺言書の作成などの手続きが必要だと書かれています。
市区町村によっては、エンディングノートを無料で配っているところもあります。お住まいの役所に聞いてみると、AIと紙のノートを組み合わせて使えます。
お手本 そのまま使えるお願いの文
これから自分史を書きたいので、聞き手になってください。【子どものころ】について、思い出しやすい質問を1つずつしてください。わたしが答えたら、次の質問をしてください。5問終わったら、わたしの答えを、です・ます調の短い文章にまとめてください。名前や住所は聞かないでください。
では、子どものころのことから伺いますね。1つめの質問です。子どものころ、いちばんよく遊んだ場所はどこでしたか? そこで、だれと、どんなことをして遊んでいましたか? ひとことでも大丈夫です。
上の「お手本」をそのままAIに送って、返ってきた1つめの質問に答えてみましょう。答えは、ひとことでもかまいません。
口座番号・暗証番号・マイナンバー・パスワードは、自分史にもエンディングノートにも、AIには入れないでください。お金の情報をどこに書き残すかは、AIを使わずに家族と相談して決めましょう。
親御さんに自分史を勧めるときは、最初の1回だけ横に座って、AIの質問に答える様子を見てください。思い出話が始まったら、それ自体が大切な時間です。お金や財産のことは、AIに入れず、家族で直接話しましょう。
よくある質問
エンディングノートは、遺言の代わりになりますか?
なりません。たとえば横浜市南区が配っているエンディングノートにも、法的な拘束力はなく、効力を持たせるには遺言書の作成などの手続きが必要だと書かれています。財産の分け方は、専門家や公的な窓口に相談しましょう。
途中でやめても、続きから書けますか?
ChatGPTにログインして使えば、会話の記録が残るので、同じ会話を開いて続けられます。ログインしないで使うと、記録は残りません。大事な文章は、スマホのメモにも写しておくと安心です。
文字を打つのが大変です。
声で答えても大丈夫です。マイクの形のボタンを押して話すと、文字にして送れます。くわしくは「AIに声で話しかけるには?」の記事をどうぞ。
書いた自分史は、冊子にできますか?
できます。AIがまとめた文章を自分の言葉に直してから、メモのアプリや文書のアプリに移して印刷すれば、手作りの冊子になります。写真を入れたいときは、家族に手伝ってもらうと安心です。
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AIの画面・料金・できることは、提供している会社の都合でよく変わります。この記事は2026年10月16日時点の公式の案内をもとに書いています。 AIの答えはまちがえることがあります。お金・健康・契約にかかわることは、最後に必ず人(お医者さん・窓口・家族)に確かめてください。